現役石油元売り社員の呟き

石油ビジネス、資産運用、なんでも呟きます。石油業界に身を置く者として、少しでも皆さんのお役に立てる情報を発信していきます。

【豆知識①】石油業界、石油について

こんにちは。

今回は、石油業界、石油に関する豆知識をお話しできればと思っています。

 

まずは、原油確認埋蔵量と可採年数の推移です。

 

昔から石油は無くなるんじゃないかと、言われてきましたが間違いなく無くなりません。笑

 

諸説ありますが、確認されている原油の埋蔵量は、採掘技術の向上、進化によりずっと右肩上がりで増加してきています。ここ数年横ばい傾向ですが。

可採年数は埋蔵量をその年の生産量で除した数字です。だいたい50年程度で推移しています。(引用:OGJ誌)

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原油の埋蔵量を国別でみると、世界最大の確認埋蔵量はベネズエラであり、長期間1位であったサウジアラビアは2010年以降2位です。また、1960年にイラクの呼びかけでサウジ、クウェート、イラン、ベネズエラの5ヶ国で結成された石油輸出国機構OPECは、70年代の最盛期には原油生産の過半数を占めていました。その後の油田開発生産技術の進歩によって、非OPEC諸国の台頭、幾多の中東紛争を経て4割程度で推移しています。

(引用:OGJ誌) 

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 続いて原油価格について、見てみましょう。まず世界では大きくわけて3つの市場が形成されています。(引用:石油連盟ホームページ)

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欧州のICE(インターコンチネンタル取引所)、NYMEX(ニューヨークマーカンタイル取引所)、TOCOM(東京商品取引所)などが挙げられます。

それぞれの主要原油銘柄ですが、

ICE/北海ブレント:北海産原油の欧州市場の基準銘柄

NYMEXWTI:米国産原油の米国市場の基準銘柄 West Texas Intermediate

TOCOM(東京商品取引所)/ドバイ原油:アジア市場の基準銘柄

となります。これは覚えておいて損はないです!

基本、日本での石油ビジネスを考えるうえでは、ドバイ原油を参考します。

折れ線グラフを見ますと、2000年代に入ってから原油価格は大きく上昇し、更に地政学的なもしくは世界的な経済情勢に大きくされて乱高下してきました。

最近も、新型コロナウイルスの感染拡大に大きく経済活動が停滞し、価格下落が続いていますね。個人的見解ですが、今は原油は底値かと思いますので、これから石油関連株も上昇していくのではないでしょうか。と推測しております。

それではまた。