【決算】石油元売り大手3社 出揃う
こんにちは。
石油元売り大手3社の2020年3月期連結決算が、出光興産の今日の決算発表で出そろいましたね。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で軒並み業績が悪化していて、最終損益が
最大手の JXTGホールディングスは1879億円の赤字
コスモエネルギーホールディングスは281億円の赤字
今年4月に昭和シェル石油と経営統合した出光興産は229億円の赤字
となりました。
急激な原油安により備蓄している在庫原油に評価損が生じ、純損益が3社とも大幅赤字に転落している状況です。
【在庫評価損益の背景】
基本的に石油元売会社は中東産油国を中心に原油を調達し、約3週間〜1ヶ月かけて、VLCCと呼ばれる大型船舶で、プカプカ輸送します。
■国内製品価格:足元の原油価格に連動
■売上原価 :産油国で積んだ地点の価格
を前提とした場合、つまり3月に原油価格が大幅に下落した影響で、各社で大幅に評価損が発生している状況となっています。1ヶ月前に高く買った原油を、足元の原油価格に連動し現在安値で石油製品を売らざるを得ないというイメージです。
つまり、各石油元売は自社努力で黒字にできない状況ということです。ですので、現在原油はなだらかに上昇傾向にあるので、これから逆の在庫原油評価益がプラスになる方向に働くということです。
それにしても出光興産の配当方針は素晴らしいですね。(下記は2019年4月〜2020年3月)
私は、出光興産600株程度所有しているので、600X160=96,000円の臨時収入でした。笑
是非、石油元売の配当にも注目してみてください。